【サーボドライバ部】
Fics-Turbo
シリーズは、同期追従型
AC Turbo
シリーズサーボドライバを内蔵しています。使用可能モータの容量
は、機種により異なりますが、一般的な仕様は右表の通りです。
使用可能なモータの容量は以下の通りです。
@Fics-AAA
それぞれ機種により750Wまで。
AFics-Turbo Twin
1軸 400W 以下、2軸合計 800W 以下。
BFics-Turbo 3X
1軸 400W 以下、3軸合計 800W 以下。
型 式 | AT200-LP | AT400-LP | AT750-LP | 備 考 | |
ドライバ部仕様 | 主電源電圧(V) | AC85〜252 | |||
最大出力電流A(rms) | 6 | 8 | 15 | ||
電流容量A | 10 | 15 | 30 | ||
出力部形式 | 3相PWM(15.2kHz)、ソフトウエア位相補償 | ||||
制御方式 | ソフトウェアによる同期追従式位置決め制御 | ||||
所要エンコ−ダ | 位置(φA,φB,φZ)、3相(φU,φV,φW) | 松下電器MINAS,安川電機Σ 可 | |||
エンコーダインタフェース | ラインレシーバ |
モータ種別は下記のようにあらかじめ内部設定されています。未確
認のものについてはお問い合わせ下さい。
Fics-V
取扱説明書システム編
【6−5−2−3:モータパラメータの設定】をご参照ください。
メーカ・型式 | x0 | x1 | x2 | x3 | x4 | x5 | x6 | x7 | x8 | x9 | ||
MINAS 1 | 0x | 30W | 50W | 100W | 200W | 400W | (100V) | |||||
MINAS 2 | 1x | 30W | 50W | 100W | 200W | 400W | 750W | LD200W | (200V) | |||
Σ 100V | 2x | 30W | 50W | 100W | 200W | R100W | R200W | (100V) | ||||
Σ 200V | 3x | 30W | 50W | 100W | 200W | 400W | 750W | R100W | R200W | (200V) | ||
LNE | 4x | 20W | 40W | 60W | 120W | 200W | 400W | 600W | 750W | 60W | 120W | |
BNE | 5x | 20W | 40W | 60W | 120W | 200W | 400W | 600W | 750W |
【ドライバのパラメータ調整】
Fics-Turbo シリーズは、 Fics シリーズコントローラと同期追従型 AC Turbo シリーズサーボドライバの一体型で、パラメータは Fics シリーズコントローラ側に保存されていますので、エラーコードは AC Turbo シリーズ単独使用の場合と一部異なります。また、サーボドライバのパラメータ調整はロボットターミナル Fics-RT1 を使用して行います。 Fics-V 取扱説明書プログラミング編 【7:サーボドライバの調整】をご参照ください。 ドライバの調整は、基本的にはG(ゲイン)、P(比例)、I(積分)、D(微分)の4つのパラメータで行います。これらのパラ メータを、モ−タ特性、負荷環境等に合わせ最良な制御状態になるよう調整する必要があります。システムによっては、上記4つのパ ラメータの値の範囲では調整がうまく行かない場合があります。このような場合、R(レンジ)パラメータにより、GPIDの4つの パラメータの値の範囲を変更することが出来ます。GPIDのレンジパラメータをgpidと記しますと、gpidの値により、制御 パラメータの値は次のようになります。 ゲイン=(G+1)*16/g (ここに、g={1,2,4,8,16})
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【エラー】
サーボドライバ部にエラーが発生したとき下記のコードがロボットターミナル Fics-RT1 に表示されます。
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《パラメータの一般的な説明》
パラメータ名称 | 機 能 | 取 り 扱 い |
---|---|---|
G(0〜15) | 全体のゲイン調整 | 0→15: 応答が速くなるが過大でハンチングし易い
15→0 : 応答が遅くなり極端に小さいと偏差が増加し、大きな振幅で振動する |
P(0〜15) | 比例ゲイン調整 | 0→15: オ-バ-シュ-トが小、過大でハンチングし易い
15→0 : オ-バ-シュ-トが大、応答悪化偏差大となる |
I(0〜15) | 積分ゲイン調整 | 0→15: 負荷慣性小の時大きく設定過大で微振動発生
15→0 : 負荷慣性大の時小さく設定過小でハンチング傾向 |
D(0〜15) | 微分ゲイン調整 | 0→15: 応答が速くなるが過大でハンチングし易い
15→0 : 応答が遅くなり極端に小さいと停止時振動する |
【エンコーダインタフェース】
エンコーダ入力インタフェース(φA,φB,φZ,φU,φV,φW)は、耐ノイズ性が良く、断線検出可能なラインドライバ方式を採用しています。
エンコーダコネクタには、エンコーダ電源用
に+5Vが出力されていますが、消費電流
は、300mA以下に制限して下さい。
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